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ピース又吉さんの小説「火花」三島由紀夫賞の候補に

新鋭作家の純文学作品に与えられる三島由紀夫賞と、優れたエンターテインメント作品に与える山本周五郎賞(新潮文芸振興会主催)の候補作が22日発表され、芸人の又吉直樹さん(34)の「火花」(文芸春秋)が三島賞の候補に選ばれました。

5月14日に選考会が開かれます。

又吉さんは、お笑いコンビ「ピース」として活躍していますが、読書家としても知られ、文芸誌などに読書エッセーを寄せていました。

文芸誌「文学界」の2月号に初めての純文学小説「火花」を発表し、35万部発行のベストセラー作家となりました。
「火花」は、原稿用紙230枚の中編で、お笑いの世界を舞台に、主人公の若手芸人「僕」の目から、先輩芸人の輝きと挫折を描いた小説です。

レビューによると、
売れないお笑い芸人「僕」と、同じく売れない先輩芸人「神谷」との交友を描く中編小説。同世代の芸人が次々と売れていくなかで、僕も神谷もなかなか芽が出ない。「自分の不遇を時代のせいに出来るほど、鈍感ではなかった」僕と、流行りのお笑いに対して「共感って確かに心地いいねんけど、共感の部分が最も目立つもので、飛び抜けて面白いものって皆無やもんな」と批評と防衛を続ける先輩、神谷。互いの不遇を慰め合うでも罵り合うでもなく、気づけば二人は東京の街に取り残されていく。

又吉のエッセイ集やインタビューを読むと、又吉という人は、自分のふるまいと自分が好んできた小説の距離がとっても近い人だと分かるし、自分が今見ている視界と自分が見てきた風景とが常に重なり合うように近い人でもあるけれど、その代わり、自分と誰かの距離感はいっつもやたらと遠い人のように見える。

目次の紹介文にあるように「芸人の輝きと挫折」を描いた小説に間違いはない。しかしながら、「僕」が、「一つ言葉が耳に入ると、そこから派生した別個の流れが生まれ、頭の中でいくつものイメージが交錯して、どこから手をつければいいのかわからなくなる」と思い悩むように、輝きと挫折の間には無数の交錯が重ねられており、「芸人の何かと何か」で済まされる小説ではない。紡がれた文体や描写の佇まいがとにかく穏やかで、時折繰り広げられる掛け合い漫才のようなやり取りの間でさえも、張り合う場面でさえも、静寂が漂う。狭い間柄の交歓がひたすらに流れていく、とにかく心地よい小説である。

とありました。

「とにかく心地よい小説」という一言で、読みたくなります。

 

引用:「CINRA.NET」ライーター武田砂鉄(たけだ さてつ)

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